ゴヤール  ●コアファンも楽しめるKinect向けの3タイトルをリポート 2011年7月28日、東京都表参道のスペース オーで“Xbox 360 Summer Showcase 2011”が行われた。こちらでは日本マイクロソフトの『Kinect スター・ウォーズ』と『ザ ガンストリンガー』、そしてセガの『RISE OF NIGHTMARES(ライズ オブ ナイトメア)』のプレイリポートをお届けする。■ジェダイの騎士になれる! 『Kinect スター・ウォーズ』 まず体験できたのはE3と同じ場面。プレイヤーは飛行艇から敵の拠点となる高層ビルに降り立ち、ドロイドを蹴散らしながら建物内に侵入していくことになる。操作方法はいたってシンプルで、腕を振ることでライトセーバーを駆使し、手をかざすことでフォースの力を発動させることになる。やはり“剣を振る”という動作とKinectとの相性は相当いいようで、正直ライトセーバーを振っているだけで気分は爽快だ。素手だけではなくて、実際にライトセーバーのレプリカを使って楽しむ……といったことも可能なようで、相当な没入感が期待できそうだ。また、基本手をかざすことで発動させるフォースは、障害物を持ち上げてどかしたり、フォースの力を飛ばして敵を倒すといったことができる。試遊できたバージョンでは、行く手を塞いだ壊れた乗り物を持ち上げて、どかすというシチュエーションがあったのだが、思わず持ち上げる腕に力が入ってしまった。実際には力を入れる必要はないので、あまりの気張りぶりに周囲から笑われてしまったが、それだけ世界観に入り込んでしまったということ。 あと、操作方法としては、足を突き出すと敵を蹴り、足を1歩前に出すとダッシュとなる。足を突き出して敵を蹴るというのはあまりジェダイらしくないような気もするが、これはこれで爽快で、試遊中についつい何回も試してしまった。アクションにバラエティー感を与えていると言えるのでは。 今回試遊できたのは、ゲームの序盤と思われるほんの5~10分程度のワンシーン。最後は、建物の内部に侵入したプレイヤーに対して、ふたりのシスとおぼしき敵が思わせぶりに姿を見せるところで、体験版は終了している。「つぎが早く遊びたい!」と仕事を忘れて思ってしまった。 さらに、今回の試遊会では、先日コミコン2011で明らかにされたばかりの(⇒記事はこちら)、“ポッドレースモード”も体験できた。“ポッドレース”と言えば、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』に登場したおなじみのレース。『スター・ウォーズ』ファンならば、「おお!」といったところ。操作方法は、左の腕を前に突き出すと左へ傾き、右の腕を前に突き出すと右へ傾くというもの。クルマゲームとはひと味違った操作方法に最初は戸惑うかもしれないが、ひと度慣れると、「これぞポッドレースかも!」と違和感なくなじむことができた。“ポッドレース”はサポート機能を“ON”と“OFF”とで選ぶことができる。なぜかサポート機能“OFF”でプレイしてしまった記者は、操作に相当難儀することになったが、相当遊び応えはありそうだ。■人形使いによるガンシューティング『ザ ガンストリンガー』 この度、Xbox LIVE アーケードではなく、パッケージソフトでの販売が決定した『ザ ガンストリンガー』は、操り人形を操作して敵を倒していくというKinect対応のガンシューティング。設定がなかなかに凝っていて、アンデッドのカウボーイによる復讐劇という劇中劇を、学芸会で披露するという内容になっている。だから、ゲームを進めていると、たまにスタッフが舞台装置を置いたり……というシーンを垣間見ることができる。こんなユニークな設定にしたのも、おそらくはKinectで操り人形を操作するというアイデアから発しているからだろう。実際のところ、このアイデアは極めて秀逸で、最初「Kinectで操り人形を操作する」という話を聞いたときは、記者も「ああ、なるほど!」とハタと膝を打ってしまった。 というわけで『ザ ガンストリンガー』の操作方法を説明すると、人形を操作するのは左手で、左手を前後左右に傾けることで人形を移動させることになる。左手を持ち上げることでジャンプも可能だ。銃は右手で撃つことになり、画面上の敵をなぞってロックオンし、右肘から先をはねあげることで銃を発射することになる。Kinectならではのシューティングといった趣きのこの操作方法はなかなかに楽しく、けっしてシューティングが上手とは言えない記者でも十分楽しむことができた。最初のボスとおぼしき、風船をモチーフにした男を倒すまでは、あっという間だった。 本作の開発を手がけるのは、『Splosion Man』や『The Maw』などのXbox LIVE アーケードタイトルでおなじみのTwisted pixel社。その実力は折り紙つきの同社だけに、ちょっと遊んでみただけでも『ザ ガンストリンガー』の作り込みには、「さすが」とうならせられることしきり。カジュアル層のみならず、熱心なゲームファンでも楽しめる1作だ。以前、Twisted pixel社の担当の方に聞いたときには「ゲームを進めていくとさまざまな動きや武器を入手できるようになる」とのことで、幅広いゲーム性が満喫できそう。 ちなみに本作は、Kinect初の座っての操作に対応したゲームとなっている。「Kinectは場所を取るから……」ということで敬遠していた方がもしいたとしたら、ぜひとも試してみてほしいところだ。■『ライズ オブ ナイトメア』先輩はまじパねえっす! 最初に断っておくと、このゲーム……かなりエグイホラーゲームだ。“CERO:Z(18才以上の対象)”は伊達じゃない! と言わんばかりに、血が、腕が、首が飛びまくります。これを聞いて、「どうせゴア描写がスゴイのは、敵で登場するゾンビだけでしょ」とか思った方! ……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。しかし、そんな考えも最初のデモシーンで吹っ飛ばされた。今回遊べたのは、本編中の一部を抜き取ったものなので物語の前後のつながりはわからなかったのだが、イスに縛られて呻く男性の姿を見るに、どうやら絶体絶命の状態であるようだ。そして恐らく、主人公もあの男同様イスに縛られているのだろう、動くことはできない。しばらくすると、呻く男性の近くに何者が現れ、つぎの瞬間その男性の手首を斧でスパーン! それを観た瞬間記者は「え!? これ海外版ですよね?」と近くのスタッフに聞いてしまったほど衝撃的なシーンだ(ちなみスタッフは自信たっぷりに「日本語版です」と答えてくれた)。さらに、ショック描写はまだ続く。手首を落とした後、男性の背後に回った何者かは、斧を振りあげてそれを男性の頭めがけて振り下ろす! (スプラッター系を除く)映画やドラマなら、振り下ろした瞬間に暗転して場面転換と来るところだが……『ライズ オブ ナイトメア』先輩はそんな軟弱なことはしない。躊躇なく頭に斧をめり込ませてジ・エンド。「あわわ、つぎは俺の番かな」というところでイイ感じのハゲたおっさんが助けに入る、という展開が挟まってデモは終了となった。 記者はこれまで数多くのホラーゲームをプレイしてきたが、本作のゴア描写は間違いなく上位に値するものだ。日本発売されているものに限れば、史上最高レベルかもしれない。あまりに人体破損描写がイケイケドンドンなので、記者は思わずスタッフに「これ、本当に大丈夫なんですか?」と質問してしまった。返ってきた答えをひとことでまとめると、つぎのような感じだ。「切断面の表現をかなり曖昧にしている」。それだけ!? というツッコミは置いておいて、確かに言われてみれば最初のデモシーンでの手首切断にしても切断面はよく見えなくて、いわゆる切り株描写はなかったと言える。また、これはスタッフから聞いたことではなくプレイ中に気づいたことなのだが、さすがにヤバい感じのところではエフェクトでごまかしていた。具体的に説明すると、前述したイイ感じのハゲたおっさんは、主人公とともに逃げ出す途中でトラップ的なものに引っ掛かってしまい、上半身と下半身が離れ離れのテケテケ状態になってしまう(ちなみに、切断された直後ズリズリと這いずるところがなんともおぞましい)のだが、ここはさすがにヤバかったのだろう。直接の描写はなし。切断の瞬間、画面は赤と黒だけのシルエット表示になり「ショックなことが起きてますよー、でも見せられませんよー」という映像が流れる。とは言え、ショッキングであることには違いない。 具体的なゲーム内容に関してはほとんど触れず、ゴア描写の部分ばかりを取り上げてしまったが、そうせざるえないほど衝撃的なものだったのである。生きている人間をあそこまでやっちゃうなんて……セガはやっぱスゲエや! とホラーゲーム(映画も)好きの記者は生暖かい拍手を贈りたい気持ちでいっぱいだ。なお、操作方法については別の記事ですでに紹介しているのでそちらを参照してほしい。[Xbox 360 Summer Showcase 2011関連記事]※Kinect向けを中心に全方位に訴求するXbox 360タイトルが体験できた※『ダンスセントラル2』、『ディズニーランド・アドベンチャーズ』、『Kinect スポーツ:シーズン 2』プレイリポート※『ギアーズ オブ ウォー 3』のHordeとBeastを遊んできたぜ!※『Forza Motorsport 4 リミテッド エディション』とワイヤレスホイールの発売が決定※『ザ ガンストリンガー』が2011年10月6日に発売決定、座って楽しめる初のKinect専用ゲーム 「日本沈没」「首都消失」などの




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